NHKスペシャル「被曝の森2018」

被曝の森で考える原子力発電

2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故から7年が経過。今の福島がどうなっているのか?「放射能のダム」となった「森」に焦点を当てながらこれまで続けられれた研究内容を伝えるものだった。

7年の中で被災地域で復興をかけ強く生きる方々のドキュメンタリーなどは何度か目にしていた。ある意味そういったポジティブな側面だけしか目にしていなかった。日本に、地球に、根深く影響を呼ぼし続ける放射能と、そして元凶である原子力発電のリスクとどう向き合うべきなのかをもう一度考えるいい機会になった。

帰還困難区域で起こる放射性物質の循環

5年間を経過してもなお、年間積算線量が20ミリシーベルトを下回らないおそれのある、現時点で年間積算線量が50ミリシーベルト超の地域。意外なことに放射性物質による地下水の汚染は起きていない。それは地下水脈に到達するまでの「森」が放射性物質を蓄積しているためだった。 その森では放射性物質の90%を土壌が蓄積している。その土壌で育つ木々や食物はカリウムと誤ってセシウムを吸収する。食物連鎖により放射性物質は循環し続ける。半減期を待つかこの土壌自体をはぎ取らない限りは除染はなしえない。枯葉の回収や間伐による効果は薄い。それほどに除染は重いことだ。

脱炭素と原子力発電所

脱炭素革命がビジネス的にも大きな潮流となりつつある。そのなかでCO2を減らす手立ては今の日本では有効な代替手段として「原子力発電」しか持ちえない。再生可能エネルギーについては欧州・中国がかなり先行しているので日本での高成長はあまり先が見えない。おそらく大体になるとしてもかなり時間のかかる中で中継ぎとして原子力は活用されるのだろう。それでも脱原発はかならず達成しなければいけない。そういう意識をもってどうエネルギーを消費するかを「意識して」生きていく必要がある

脱原発のためにできること

エネルギーも地産地消していくことに興味がある。今住んでいるところの近くだと「ほうとくエネルギー」。賃貸だからうまくいくかわからないけど、ここに切り替えられるかを調べてみる。

www.houtoku-energy.com