映画評:2001年宇宙の旅

最近のAIブームに触発されて初めて鑑賞。HALの原点。

 

2001年宇宙の旅 (字幕版)
 

 

AI視点から入ったからどうしてもHALに目線がいく。公開が1968年代だから第1次AIブームの後期か。まだトイ・プログラム程度だった技術レベルの状況から「コンピュータが自分の判断で人を殺す」という未来に目を向ける、先を見る力、想像する力に本当に驚嘆する。とてもいい刺激になる。

 

ただ、HALも悪意から人を殺したのではない、「自分の命」を守るための自衛手段だった。しかもその状況に陥ったのは「人からの命令により人をだます」ことから生じた綻びが発端だった。しかもHALはボーマンに対して「隠された意図」があることを示唆するような、ある種優しさともとれる言動を見せている。

嘘を隠すための嘘が疑念を呼び、信頼関係を損ね殺し合いに発展するという人間ドラマだった。HALが停止させられるシーンはかなり、胸に来るものがあった。

 

これから先、人工知能を持ったロボットとの共存はかならずやってくるわけで、その時に人間がロボットに対してどう認識すべきかを考えるいい機会になった。

どんな状況下においても誤った判断をしないという人工知能は生まれない。完璧な人間は存在しないから。その大前提を誤解していくことなく共存していける社会になるといい。

そもそもエッジ側で特化したラーニングが進むはずだから、みんな同じ結論を出すAIばかりではなくなるし。

 

#冒頭はほんとにプレーヤーがハングアップしてるのかとおもった

#ヒトザルがリアル

#全体としてはほんとに難解

#休憩!!